『Like A』room[002]
しっかりと2019年も観劇していく。たるです。
先日はプリステ繋がりのフォロワーさんにお誘いいただいて『Like A』 room[002]を観劇して参りました。
パンフレットもお洒落。
沢山見どころのある素敵な舞台だったので布教も兼ねて感想となんちゃって考察をつらつらします。唸れ私の記憶力。
なお、ネタバレを多く含みますのでご容赦を。
1.『Like A』について
御察しの通り続きものの舞台。1作目は約一年前に上演しており今回はその2作目。ストーリー的には1作目の続きの要素もありながら過去の物語がメイン。
『PERMANENT(ペルマネント)』は、5つ星以上のホテルの格付け最高位にあたるパラスとして認定されている超高級ホテル。それだけ宿泊料金は想像を越えるものとされ、訪れる客を見ることは奇跡と言われている。それゆえ、そこで働くホテルマンにとっての日常は暇そのもの。しかし何故だか経営が潤っているこのホテルの従業員たちは、ペルマネントのブランド力を落とすことがないようにと、日夜働いている。ハイタイドの街に一年に一度の祝いの行事“セレブレートデー”が迫っていた。街をあげての行事の準備のため、ペルマネントは1日だけ休館となる。ホテルマンにとっても、過去を思い出す特別な日。苦い思い出にそれぞれ浸る一日がやってきた。
極上の音楽とミステリーに惹き込まれる120分間!『Like A』room[002]ゲネプロレポート | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
今回はこのホテルで働くに至った経緯がわかります。前作はホテルに一人の男が漂流して仲間として迎え入れられるまでのお話という感じでしたが今回は突然の過去編。
まるで見てきたかのように前作の話をしましたがお借りしたDVDのおかげです。ありがとうございました。
2.見どころ
平牧仁くん演じるFCの生ピアノ演奏付きでのミュージカルでとにかく音楽とダンスがおしゃれ。とても素敵。
ラップもあるんですけど私が好きなタイプのラップでめちゃくちゃテンションあがります。インスペクター歌ってるときもラップのときもすき。
前作と比べると曲が少ないかな?と思いましたが「これ以上、下はないここが最下層(うろ覚え)」的な曲があってめっちゃくちゃ好きでした。リズムが心地よい。
衣装もキラキラしてて主人公BBの赤いギラギラしたスカジャンとかバトラーのモダンな感じのジャケットスーツとかもいいなあって思いました。世界観にあっていて変に主張しすぎないところが好感持てました。BB役の辻(いってんしんにょう)くんの脚の長さが際立つスカジャン…
あっ、でも過去編で高校生やってるときの制服っぽいやつはなんちゃって感がすごくてあんまり似合ってないのが逆に可愛かったです!笑
あと舞台セットがシンプルながらも柔軟性が高くて色々な場面を生み出していて感動。たった2枚の壁が動いて隠すべきものを隠したり写すべきものを写したり。なんて万能なんだ。
舞台上背部のセットがキラキラしたクリスマスのような綺麗な装飾なのですがあれは単純にセレブレイトデーのイメージだったのか、それともなにか意味があったのか、気になるけど1回見ただけじゃそこまで頭回らんかった…
もし背部のセットがセレブレイトデーのための装飾だったとしたら、PERMANENT内ではアッシャーが4人の過去について暴露話を聞いている間、外ではセレブレイトデーの真っ只中。そして、アッシャーの正体がバレてプレミアムフロアへ消えて行ったときに外でセレブレイトデーが終わったのかな。
実はこの作品ちょっとミステリー的な要素が強くて色々謎が多い。
この先はDVD見ながら思ったことと考察をつらつらしていこうと思います。
3.考察
考察といっても大したことではなくて、しかも半分くらい妄想みたいなものなので次回種明かしとかがあってこの考察が全然かすりもしていないことが判明した暁にはひっそりとこの記事は消えます。恥ずかしいからね。
まずワードの検証。
High-Tide(ハイタイド)は「満ち潮」という意味。
permanent (ペルマネント)は「永続する、不変の」と言う意味。
roxane(ロクザン)は「輝く」という意味。
mou(ムー)は「柔らかい」という意味。バトラーの言ってた通りだね。
ここで注目したいのが読みから考えられる言語圏。
High-Tideは英語。
permanentは英語では「パーマネント」仏語では「ペルマナン」と読むそう。どうやら造語に近い2つの言語の合いの子のように思われる。
roxaneは仏語。
mouも仏語。
どうやら英語と仏語が入り混じって使われている様子?これは意図的なものなのかどうか。
劇中で気になった一番の謎は「ハイタイドには海がない」という描写。
海がないのに「海に近づくな」という言い習わしがあり、「海では息ができない」と思っていた、「海を泳ぐ」という発想がある。不思議。
実は舞台セットの例の動く壁になんとなく雲海っぽい印象を受けていて、もしかして海は海でも雲海?
だったらたしかに落ちたら百発百中助からないよね。
そうなるとイメージ的にハイタイドはラピュタ的な天空に存在する島か何かかなと想像。
そして海を航行するということでこれが雲海を航行という意味ならロクザンは飛行船か何かかなと想像するよね。嵐に巻き込まれてキャプテンRがたどり着いたというのも奇跡的に助かったと思えば納得がいく。そもそもキャプテンRの行動は全て芝居で実はロクザンとはなんの関係もないスパイか何かの可能性もある。
スパイという表現をしましたが[room002]の話のセレブレイトデーは外から観光客や視察がくるらしい。
これは完全なる妄想ですがハイタイドという街は人知れず他国から支配されている実験都市か何かでセレブレイトデーは年に1度の経過観察の日か何かなのではないかと。わからんけど。
前述した言語圏の統一性のなさと照らして英仏共同管理だったりしたら面白い。わからんけど。
実験都市と仮定した場合に前作で嵐に見舞われそうになったPERMANENTで嵐が消えた瞬間、キャプテンRがムーのことを攫おうとした(ように見える)のはムーがこのハイタイドという実験都市の成果物的なものでそれを奪取しようとしたからなのではと思えてくる。
とはいえムーに関しても謎が多すぎるので本当に赤ん坊なのかどうかすらも怪しいところ。でも男の子って言ってるから男の子なのかな。
そうそう男の子って書いて思い出したのですがこの作品絶妙な違和感が多い。
メインの登場人物が全員男性なのはともかく、高校生のときの幼馴染4人組が女性に対する免疫ゼロでそもそも会ったこともなさそうなのは何故?わざわざ外の女性とコンタクトを取ろうとする必要性はないのでは?
女性がハイタイドにまるでいないのであればわかるけれどバトラーの「姉が増えた」という発言を聞くに女性が全くいないというわけでもないようだし。
謎というほどではないけど強い違和感を感じる。
考察らしい考察してないけど、謎が謎と妄想を呼んだだけだったけど、まあ私が思ったのはこんなものです。
大いなるネタバレとともに前作のDVDを観ながら思ったのは、
「俺は会うなりそいつを殺して俺がプレミアムインスペクターとして君臨する」
「やめろよ、そういう怖いことをいうのは!」
というインスペクターとキーパーのやり取りは過去の未遂がトラウマなキーパーの表れだったんだなとか、
客の夫人とアバンチュールと思ったら「アッー!」だったキーパーのくだりのあと
「厄介な女…いや、女には巻き込まれたくねえ」
「えっ?!どんな経験してんの?!僕そんな話初めて聞いた!」
というインスペクターとアッシャーのやり取りは今回の過去編への布石だったのかなとか、アッシャー…
「暴かなきゃいけない秘密もある」
の秘密はこれかーとか、アッシャー……
インスペクターばかわいいなとか、
うーん楽しい。
今後展開が進むにつれてこれらの謎も解消されていくのだろうなと思うととても楽しみな作品。作り込みも丁寧で今回2作目からの観劇でしたが本当に誘っていただけてよかった!
一作ぽっきりのまとまったストーリーのものも手軽に観やすくていいですが連作の作品はやはりストーリーが走りすぎなくていいですね。どうしても一作に収めようとすると詰め込み過ぎになってしまうものが多いのでこういう余裕のある作品は観客も余裕が出るので本当に観やすい。
と今回の記事はこの辺で。えらい長い記事になってしまった…
次回の観劇ブログはおそらく映画『刀剣乱舞』かテニミュになります。
おたのしみに〜〜(?)